▲本日の表尾根


朝・・・おにぎり2個
朝から炭水化物といえば、恒例の訓練ですね。今日は、念願の塔ノ岳へ行きましたよ。思えば、2009/11/10の表尾根縦走では、行者ヶ岳で引き返すという悔しい思いをしましたが、いよいよその雪辱を晴らす日が来ましたよ。



同行は、同僚のSUです。普段から自転車にのっていて体力は抜群、山登りの経験もたっぷりだそうですよ。コースは、戸沢出合駐車場〜天神尾根〜大倉尾根出合〜花立山荘〜塔ノ岳〜新大日〜政次郎尾根〜戸沢出合駐車場にしました。


7:32 戸沢駐車場をスタートします。大倉よりも表尾根側に深く食い込めて、標高も570mとかなり稼げる良いスタート地点ですね。


記念撮影。今日も特殊部隊風ですね。あまり関係ありませんが、アウター(上)は米軍海兵隊ゴアテックスパーカーですよ。


丁寧な道標が設置されていました。ここからいよいよ天神尾根がスタートしますよ。戸沢駐車場からは、天神尾根、書策新道、政次郎尾根が始まりますので、間違わないように注意が必要ですね。


天神尾根は、かなりの急勾配でしたが、鎖場などもなくわりと歩きやすいコースでしたよ。


途中、ボッカ中のお父さんとすれ違いましたよ。おなかに巻いたタヌキの毛皮がおしゃれでした。最近伐採があり倒木が放置されているので歩きにくいとおっしゃっていました。お気をつけて。


雨水の通り道なのか、このようにえぐれた場所が多かったです。トレースは不明瞭ですが、細かくマーカーがあるので、さほど迷いませんね。


9:43 大倉尾根出合に到着。ここから大倉尾根に入りますよ。そういえば、同僚のO倉くんに「大倉尾根は平坦で退屈だからバカ尾根って呼ぶそうだよ」といったところ、不快なニュースだと憤慨していましたよ。


大倉尾根で記念撮影。Patagoniaのフリースを自慢しています。暖かくてありがたいですね。


立山荘までは、わりとゆるい階段が続きました。


10:25 花立山荘へ到着、コースタイムも標準程度ですね。天神尾根は急勾配でしたが、終わってみれば退屈な大倉尾根をずっと歩くより良かったのではないかと思いますよ。


ここから、金冷シ、塔ノ岳を目指します。まだまだ塔ノ岳のピークは見えてきませんが、通りかかったおばちゃんの話だと、ここからは結構楽だそうですよ。


ややガスが出ていましたが、塔ノ岳から下ってきたおじさんの話だと、頂上付近は雲海が望めるぞとのことでした。楽しみですね。


金冷シ付近です。痩せた尾根ですね、両側が崖なので高所恐怖症としては、あまり楽しくないですよ。


11:19 塔ノ岳到着。念願の塔ノ岳でしたが、コースが良かったのかなんの苦労もなく、あっさり到着してしまいましたよ。ただし、恐ろしく寒いです。


塔ノ岳山頂の尊仏山荘です。この日は営業していましたよ。冬に登山を始めた為か、営業している山荘を見たのは今回が初めてですね。


記念撮影、寒いので動いていないと辛いです。だいぶガスも出てきました。


気温は、摂氏-5度。バナナで釘が打てる程ではありませんが、脱いだハチマキはあっというまにパリパリに凍りましたよ。


昼・・・じゃがりこで作るマッシュポテト


昼・・・シェフのきまぐれたらこスパゲティ(超アルデンテ)

うっかりしていましたが、ガスカートリッジが寒冷仕様でなかった為、0度以下では火力がまったく出ずに調理が厳しかったですよ。じゃがりこは辛うじて調理できましたが、スパゲティは粉の持ち味を生かしたワイルドなアルデンテ風でしたよ。


すっかり餌付けされて人間に慣れた鹿がやってきました。ピーピー鳴いていましたよ。餌付けは、動物と触れ合えて楽しいでしょうが、餌付けされた動物は、自力で餌をとれなくなってしまうそうです。人間の楽しみの為だけに軽い気持ちで餌を与えるのは注意したいですね。


というわけで、無視して食事をしていましたが、視線が突き刺さりますね・・・。凝視していますが、鹿はパスタなんて食べるんでしょうか。(Photo by SU)


13:01 凍死しそうな寒さの為、食事が済んだら出発ですよ。


塔ノ岳より、木ノ又大日へ向かう途中、塔ノ岳を振り返りました。霧氷が桜のように見えて美しいですね。写真では、グレー寄りに映っていますが、実際は目の覚めるような白で、本当に美しかったですよ。心奪われる風景した。


霧氷のアップ(Photo by SU)


美しいですね。


秦野、小田原方面が見えていますよ。遥か海上には大島、新島(利島?)が見えていました。冬の空気の透明度はすばらしいですね。


木ノ又大日手前で、戸沢出会いの辺りが見えましたよ。青いビニールシートと駐車した車付近が見えています。これからあそこまで戻るんだと思うと、少し気力が萎えてきますが、元気を出して出発ですよ。


新大日の新大日茶屋、塔ノ岳、木ノ又大日に続き、ここも未踏破でした。本当に嬉しいですね。


この付近の景色はすばらしく、表尾根の全貌を眺めることができます。先を眺めれば三ノ塔、烏尾山、行者ヶ岳のピークが連なって見え、振り返れば塔ノ岳、木ノ又大日、新大日が連なります。映像では伝わりませんし、持ち帰れないものですが、本当にすばらしい風景ですよ。


塔ノ岳方面の景色。これぞ「山」という雰囲気ですね。


少し進むと、書策小屋に到着しました。主の渋谷書策さんは、ご高齢で山を下りられ、今年大往生されたそうですよ。


主の居なくなった小屋は、朽ちるままに放置されていますが、少し寂しい風景ですね。


14:31 表尾根と政次郎尾根の分岐に到着しました。ここから、知る人ぞ知るボッカ道と言われる政次郎尾根を降りていきますよ。


昼なお暗い荒れた道という前評判を聞いていましたが、実際のところ割と歩きやすかったですよ。マーカーは適当だったりしましたが、尾根が分りやすくとくに悩みませんでした。


道の様子。登るにはちょっとハードかなとも思いますが、別段歩きにくくもなかったですね。


2時間程くだって、沢の音が聞こえてきました。もうゴールは目前ですね。丁寧な道標にホッとします。


16:20 戸沢出会いに戻ってきました。かなり長時間のコースでしたが、とても楽しく歩けましたよ。


夜・・・飲み会

どうしても外せない送別会があり、着替えてすぐ飲み会に参加しましたよ。あっという間に眠くなり、全体的にうつらうつらしていました。