▲夜叉神峠〜鳳凰三山(2)
iっちーが誕生日プレゼントとして、私の為に担ぎ上げてくれたものです。嬉しいですね。
朝食は、そうめんを茹でてみました。茹で上がりまでが1〜2分と短く、茹で汁も他の麺類に比べて飲みやすいというメリットがあり、アウトドアに向いているそうですよ。
5:46 南御室小屋出発、本日は鳳凰三山(薬師ヶ岳、観音ヶ岳、地蔵ヶ岳)を制覇する予定です。かなりのハードコースですね。
しばらくは樹林帯が続きます。天候も問題なさそうで、林の向こうに雲海がちらちら見えていました。期待が高まりますよ。
ガマの岩。ガマガエルの横顔でしょうか?巨大な岩が多く、みていて楽しいですよ。
時折、北岳が見えるようになりました。圧倒的存在感です。いつかは北岳にも登りたいですね。
薬師ヶ岳手前で森林限界を超えます。風景が一遍し、このような巨大な岩がごろごろと現れましたよ。ダイナミックな風景です。
遥か遠く、観音ヶ岳が見えています。すごい。森林限界より上は初めてですので、開けた尾根を見たのも初めてです。遠くまで続く尾根がハッキリ見えるのは、感動的ですね。
映像では描写が難しいですが、360度の大パノラマでした。絶景ですね。
足元をみると、このようなゴツゴツとした岩場です。一見恐ろしいですが、ペンキマークや足場がしっかり整備されているので、危ない場所は少なかったです。鎖場もまったくありませんでした。南アルプスの整備具合はすごいですね。
名もない峰にて。両手で描くYの字は、世界共通の救援信号です。「Yes,I need help!」
赤石山脈を眺めています。見るからに厳しそうな環境ですが、夏季などを狙って歩いてみたいですね。
左の強烈な雪渓は、北岳バットレスというアルパインクライミングのコースだそうです。危ないですね。
コースは富士山のような砂地になりました。少し足が埋まるので歩きにくく体力を奪われますが、風景が退屈しないので、苦しさはありませんよ。
飛行機から見るような雲海が広がります。今回は本当に天候に恵まれたようですよ。
ガスがどんどん上がってきて、登ってきたルートが時折隠れます。ダイナミックな風景ですよ。
程なくして小ピークが見えてきました。ここを越えると、薬師ヶ岳小屋ですね。
薬師ヶ岳小屋が見えてきました。聞いた話では、南御室小屋とは共同経営だそうですよ。
薬師ヶ岳小屋から薬師ヶ岳のピークに向けては、かなりの残雪がありました。こちらもアイゼンが必要な程ではありませんが、滑って歩きにくいですね。うっかり滑ったところで、滑落事故に繋がるような危険な場所ではありませんが、体力を奪われますよ。
白い砂地がまぶしいです。このような真っ白な砂地は花崗岩に由来し、南アルプスでも鳳凰三山〜甲斐駒でしか見られないそうですよ。不思議な風景です。
観音ヶ岳がよりハッキリみえてきましたね。美しい稜線もハッキリみえてきました。
両手で描くYの字は、世界共通の救援信号です。「Yes,I need help!」
薬師ヶ岳より観音ヶ岳は、緩やかな稜線を歩きます。日差しは強いものの、稜線を抜ける風は冷たかったですよ。
8:55 本日最大のピーク、観音ヶ岳(2840m)に到着しました。
遥か先に次の目的地、地蔵ヶ岳が見えてきました。右中央にみえる出っ張りが、地蔵ヶ岳の合掌オベリスクです。こんなに遠くから見えるなんて驚きですね!
同じく危ない場所にて。両手で描くYの字は、世界共通の救援信号です。「Yes,I need help!」
iっちーが担ぎ上げてきたジャックスパローの海賊旗をK下さんが必死に立てています。クール。
観音ヶ岳より地蔵ヶ岳は、いちど標高を200m程落とします。下った後に観音岳を見上げると、壁のようにみえますよ。丹沢に例えると、烏尾山より見上げる三ノ塔以上の脅威です。
地蔵岳方面に少しガスが出てきましたね。心配です。
11:12 地蔵ヶ岳(賽の河原付近)に到着。先に着いていたK下さんが地蔵コスプレを披露していましたが、こちらも疲れているので華麗にスルーですよ。
真下より見上げる合掌オベリスク。本当に手を合わせているように見えますね。神々しいです。
高所が苦手なので、遠慮がちな位置より。両手で描くYの字は、世界共通の救援信号です。「Yes,I need help!」
左肩にiっちー達が見えます。人と比べるとサイズがわかりやすいですね。巨大ですよ。
地蔵ヶ岳へ到達した後は、ピストンでベースキャンプの南御室小屋へ戻ってきました。長い行程で厳しかったですが、濃い一日でした。すばらしい体験ができました。おいしいチューハイで乾杯ですよ。
夜・・・キーマカレー
キャンプサイトに戻ると、私のテントのすぐ近くにゴアライトXが設置されていましたよ。ちょっと照れくさいですね。
昼間の興奮からか、高所にもかかわらず大量に飲んでしまい、このあと前後不覚になってしまいましたよ。山道では無事故だったのに、何もないところで転倒、二回転をしてしまい。手にアザができました(笑)、まさしく「家に帰るまでが遠足」ですね。肝に銘じますよ。