▲蛭ヶ岳〜塔ノ岳〜表尾根〜書策新道〜戸沢出合


4時頃目が覚めると、晴天でした。朝食は頼んでいなかったので、すぐに準備をして日の出を眺めましたよ。美しい。



4:44 蛭ヶ岳山荘を出発しました。涼しいうちに進まないと尾根筋は日陰が無いので危険です。



鬼ヶ岩ノ頭の一段下です。薄暗いとシルエットのみが浮き立って恐ろしいですね。



鬼ヶ岩ノ頭頂上部分。角も怖いですが、行者ヶ岳以上にハードの岩場なので、通行も恐ろしいですよ。



振り返ると、朝日に照らされた蛭ヶ岳が見えました。やはり大きいですね、よく登った!



富士山の裾野に雲海が見えますよ。残念ながら丹沢付近はクリアで雲は出なかったです。



早朝の山のシルエットは綺麗ですね、水墨画のようです。こんな早朝に山の景色が見れるのは、山小屋泊ならではですね。



だいぶ日があがってきました。今日も暑くなりそうですよ。



6:52 丹沢山到着。塩水橋から登ってきた若者に写真を撮って欲しいと頼まれ、その後しばらく話をしましたよ。聞けば、今度友達と富士山に登るので蛭往復のトレーニングしているのだとか。日帰りで塩水橋〜蛭を往復する体力があれば、何の心配もいらなそうですね。私のTシャツに「岳」と書かれていたので、ベテラン山男と思ったそうで、丹沢のことを色々聞かれましたよ。そこそこ答えられたので我ながら成長したものだと思いましたよ。



朝・・・PowerBar、魚肉ソーセージ

PowerBarは、味と栄養成分は良いのですが歯ごたえがありすぎてアゴが辛いですね。例えるならキャラメル的な硬さで巨大です。



8:28 塔ノ岳到着。帰りは、行きよりも若干楽でした。アップダウンはありますが、収支では高度を下げる形になるので、やはり楽ですね。



時間が良かったのか、塔には誰も居ませんでした。いつも賑やかなので、驚きですね。すごく静かで、四方の雄大な景色をゆっくり楽しめました。



無人。塔の賑やかさを知っている方なら、ちょっと気持ち悪くみえるかもしれませんね。



ここから来たぞ、と自分にアピール。見た目にも遠いですね。



塔ノ岳を出発して、表尾根へ。今回の山行の二つ目の目的である書策新道を目指します。新緑の表尾根はとても綺麗ですね!



緑が綺麗で楽しく歩けます。しかしながら気温が強烈ですね、早朝、曇り、雨天などを選ばないと、これから夏場の表尾根縦走は命にかかわりそうです。



ゴールの戸沢出合駐車場が見えました。今度、戸沢から表尾根に行くときは見える位置に車を置いてみようと思いましたよ。



「!」噂では聞いていましたが、書策小屋が無くなっていました。ある場所にあるべきものが無いと結構驚きますね。



更地になっていました。確かに崩壊寸前でしたし、危険なのでしょうが、ちょっと寂しいですね。



9:27 書策小屋を出発です。初の書策新道ですので、とても楽しみですよ!



スタート直後、立入禁止のテープが貼られています。Mixiの丹沢コミュで数日前に通過した方が、さほど荒れていないとレポートされていましたので、心配していませんでしたが、ちょっと緊張しますね。入る寸前に表尾根で政次郎尾根を上がってきたお父さんが「書策新道は距離が長いからしんどいゾ」とアドバイスをくれ、気持ちが揺らいでしまったのは秘密です。



スタート直後は、両脇に草木が生い茂り、足元がすこしえぐれてコースになっている程度の獣道でした。なかなか手ごわいですね。



戸沢方面の景色はすばらしいですね、緑がまぶしいです。コースは草木が茂っているので意外と涼しいです。



狭い場所があったり、このように開けた場所があったり表情豊かです。踏み跡もしっかりしており、テープやペンキマークもほどほどにあるので、歩いていて心配はありませんでした。



しばらく進むと、セドノ沢にぶつかりました。本当に表情豊かですね。後半は終始沢の音が聞こえていて、耳にも涼しげですし、実際に涼しい場所が多かったですよ。



沢の脇に水場があったので補給ですよ。詳しくわかりませんが、書策小屋で利用していた水場と思います。冷たくて美味しい水でした。



歩き続けで足底が限界にきていたので、沢で足湯ならぬ足水を楽しみましたよ。気持ちいいですね。靴擦れは、摩擦による火傷が原因だといいますから、足は適宜冷やしたいですね。



頭にも水をかぶって、すっかり体が冷えました。沢は最高ですね。今年度の「俺のイイ(・∀・)気分ランキング」上位にノミネートされましたよ。



水場に張り紙がありましたよ。

山路を登りながら、こう考えた。
知に働けば角が立つ。
情に棹せば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかく人の世は・・・おもしろい。

漱石のパロディですね。山奥で見ると、ちょっと考え込んでしまいそうですが、シンプルな思考を心がける私からすれば、ひとこと「考えすぎ」ですね。



セドノ沢をすこし下ると、白竜の滝がでてきました。高低差は大きくありませんが、涼しげで気持ちよいですよ。



ところどころですが、このように崩落した危険箇所もあります。また川沿いの崖で滑落しそうな斜面もありました。道迷いの心配などはありませんが、雨上がりなどの通行は避けたいですね。



後半になると、かなり穏やかな歩きやすい杉林のコースになります。杉の切り出し作業などの跡もあり、人手が入った様子があるので、かなり安心感がありますよ。



木橋もしっかりしています。



しばらく歩くと、戸沢出合駐車場が見えてきました。長かった旅も終わりですね。



11:19 取り付き地点にも立ち入り禁止テープがありました。



ここから戸沢の駐車場へはちょっと難解な道ですよ、階段のような砂防ダムのような微妙な所を下って、渡渉してやっとゴールです。これ、戸沢からの取り付きはそうとう判りにくいのではないでしょうか?



11:30 愛車が見えました。約6時間、行きよりは早いですが、足腰への負担はかなりのものでした。



標高データ、かなりのアップダウンがありますね。



トラックデータ、詳細はヤマレコにアップしました。

ヤマレコ



昼・・・クォーターパウンダーチーズセット、ナゲット



夜・・・ピザ

帰り際、どうしてもコーラが大量に飲みたくてマックに寄ってしまいました。Lコーラが一瞬でなくなり(蒸発した?)おかわりしたくなりましたが、糖分を考えて我慢。それにしてもお腹が減っていたとはいえ食べすぎですね。今回の山行では、初めてラジオを持って行き、人が居ない登山道では鳴らしていましたよ、辛い登りなんかでは、結構気がまぎれて良いですね。